正しい祈り方  (3)

心理学や精神学で用いられる、アファメーションというものがあります。これは、プラス思考や肯定的な言葉を繰り返し、意識して潜在意識に刻み込む方法です。・例えば「私は幸せだ」「私は成功者です」「私は富裕だ」「私はとても繁栄している」「私は金持ちだ」という、言葉を繰り返し、潜在意識に送り込みます。善悪はないと言った通り、潜在意識に刻まれたものは、あなたの体験として帰ってくるのです。この見返りは、絶対であり、強制的でもあります。もしあなたが常に、肯定的な言葉を繰り返し、行うなら、あなたはいやおなしに幸福を体験します。あなたが、心(無限の想像力)の中で選んだ種子を、潜在意識に植え込めば潜在意識は土壌にに似ていますので、その種子が必要なエネルギーや、栄養分を自ら取り込んで、成長し大きくなっていきます。そしてあなたが、その肯定した言葉をうち消さない限り現実として現れてきます。「私は幸福だ」なら、あなたの幸福に合わせて現実に実らせてくれるのです。

 「正しい祈り方」とは、まさにこのことを実践することです。あなたが「幸せに成りますように」と祈ったとします。では、この言葉をひもといてみましょう。あなたは「幸せでない状態」から「幸という状態」に成りますように。と言っているのです。と言うことは、私は今幸せではない状態、と言うことを自ら告げているのです。信念が強く、信仰心があるなら、あなたは幸せになるでしょう。しかし、ただ単に「幸せに成りますように」は「私は今幸せではない」だから求めている。意味が分からないでしょ。そう、潜在意識は、それを、現実にさせようとします。さて潜在意識は何を私に帰してくれるのでしょう。それは、そのままです。幸せを求めているあなたを、帰してくれるのです。これを繰り返すなら、あなたは永遠に幸せを祈り続けなければならないでしょう。有り難い、と言うか、悲しい、と言うか・・・。あなたは、幸せは、どっかに有るのであって、幸せが来たらいいのにな。という、今の自分には「幸せは無いのだ」と言うことをく繰り返すことになるのです。「〜になりますように」ではなくて、潜在意識は言葉をそのまま現実にしようとしますから、現在進行形やハッピーエンドの言葉を繰り返すことです。力強く言えば「私は幸せです。とても感謝してる。神様は常に私を導き、幸福にしている」と言うことになります。聞き慣れないから違和感が有るでしょ。それが今のあなたの状態です。「願っているあなた」から「願いが叶ったあなた」に成るまでの近道です。なぜ何故なら、潜在意識に送っているのは、「今自分は満たされている」と言う状態です。これが、アファメーションというものです。潜在意識は、幸福で満たされている「状態」「経験」「出来事」を造り始めます。何とも不思議でしょ。何が起こるかは考えないでください。思いにも無い形であなたに帰してくれるからです。

 一つ、あなたの意識が活発な時、潜在意識は眠っています。あなたが朝起きて「夢」を見たな、と思って自分の意識に戻ったとたんに「夢」のことは忘れてしまった。こんな体験は無いでしょうか。潜在意識はあなたの裏で休まず働いていますが、常には、あなたが潜在意識に刻んできた総合的な独自の働きをしているのです。アファメーションしても何も効果がない。そんなときは、潜在意識にしっかり言葉が刻まれていないのです。普段「私は幸せだ」と何回も言ったとします。しかし、あなたは、それをうち砕く言葉を使ったり、またすぐにマイナスイメージを思い描いたりしていませんか。又は、「私は幸せだ」と言っているのに、心の中では私は嘘をついている、と思ったりしませんか。このような状態は逆効果です。私達が眠るとき、今日一日有ったことを、潜在意識に引き渡します。もしあなたが、肯定した言葉と、否定的な言葉が同じぐらいなら潜在意識は何もしてくれないでしょう。というより、あなたが何処に向かっているのか、何を求めているのかが、分からないのです。あなたの経験は、乱れていませんか。寝ている間100%潜在意識があなたの脳を占めているのです。その時に潜在意識に肯定的な言葉を植えようとしても、意識は完全に0の状態。植え付けることが出来ません