☆虎は死して名を残し、 人は死して名を残す

 虎は死して皮を残すと言われるように、獣の王者である猛虎は死後も革となり

珍重されるが、人間も同じで死後に残した名誉や功績によって、その名が語り伝え
られる。自分の名誉を大切にすることを、生前から心掛けなければならないと
言う。なぜ?  だが故人の名誉や功績を語り継がれたために負担を背負うことも
ある。世間に徳を残すより、誰にその徳を返すかを悟ることである。
だから 我が徳は我が先祖の徳、その徳を我が子に返すことが誠の徳
我が徳は我が先祖の徳、それゆえ我が子に返す
名誉と功績を残した人のブロンズ像や銅像や木像を祀れば、へたをすればその
家系は絶えるであろう。なぜか?
祀ると言うことは「さらし首」と同じことになり、その人と同じ魂の子孫が怨みや
怨念を買うことになる。これは「陽徳怨みの元なり」と同じ原理である。
「七光り」も同じことで、七光りは誰に返すかを知らないから、遺産相続争いで
醜い醜態の末、親戚や兄弟が血肉の争いをし、その家系が絶縁し滅んでしまう。
「親に受けた恩を長男夫婦に返すことが誠の恩返し」であり、
これが「天ノ道」であり、子々孫々する原理である。
これを無視して名誉や功績を守ることが、果たして正しいのか?