☆我が子を非行に走らせた母親の罪

T 魂の原理
「やい! クソ婆! 金を出せ!」
と言って母親を脅す。高校に入る前は素直な息子だった。主人が生きていてくれれば……………。
「主人は息子が中学一年の時、急に亡くなり、私はパートの収入だけで娘と息子を育てたが、娘は高校を卒業と同時にアパートに引っ越したまま、二年も経つのに一度も帰ってこない。息子は高校に入った頃は真面目だったのですが、夏休みになる少し前、急に非行グループと付き合うようになり、シンナーやタバコを吸っていたところを補導され、謹慎を受けたり警察沙汰になり中退しました。私は実家の母親とカウンセリングや運命鑑定を受けたり、ある宗教に入信し先祖供養や墓参りを、真剣にするようにと言われたので、藁をもすがる思いで、ありとあらゆることをしてきましたが、かえって悪くなるばかりで……」
と泣きながら切々と訴えかけてきました。
「あなたの実家の家系と、今お母さんと誰が一緒に住んでいるかを教えてください」
「私は長女で兄と妹の三人兄弟ですが、実家は母親が独りで住んでいます。父親が生きている頃は兄夫婦と一緒に住んでいて、とても仲が良かったのですが、父親が亡くなってから母親と兄嫁の喧嘩が絶えないので、私たち姉妹と親戚が集まり相談の結果、兄嫁に出ていってもらうことにしました。それから間もなく兄が急に亡くなり、後を追うように主人も、急に亡くなってしまいました………」
「何故、急にあなたの兄と御主人が亡くなり、息子さんが非行に走ったのでしょう? あなた達と母親と親戚の人が【天ノ道】と【魂のゆくえ】の原理を欺き、【偽善の罪】を犯し、親に孝行と親に親切にして、兄嫁を追い出したからですよ。あなたの御主人とお兄さんは、性格が真反対になるが同じ魂になり母親とも同じ魂になり、追い出した兄嫁さんとあなたも性格が真反対で父親とも同じ魂になり、あなた達姉妹が兄嫁さんを追い出し、母親をかわいそうだと思ったことが原因で、母親と同じ魂のお兄さんと御主人が亡くなったのです。そして、あなたの息子さんとあなた達が追い出した兄嫁さんは、同じ魂であり【前世の母と息子】になり、前世の母親を追い出されたことを、息子さんが訴えかけていたのを気づかなかったから、気づかせるために非行に走ったのです」
と色々な方法で【天ノ道】と魂の原理と偽善の罪を説明したが
「何言っているのよ! あなたは何も知らないから勝手なことが言えるのよ。母親がどれだけ苦労したか………」
「確かにあなたの気持ちは分かります。しかし、あなたがこれから息子さんにどれだけ苦労することも考えてみてください」
「………………」

U 誰が本家を継いでいるか?
「あなたが何を言おうとも、あなたの息子さんがあなた達に、前世の母親に詫びることを訴えかけているのです。それではまず、あなたの家系はどのようになっていますか?」
「父親は三男ですが兄たちが戦死したので実家を継ぎました。母親は長女でその実家は、弟の長男夫婦が両親と一緒に住んでいましたが、両親と長男嫁との折り合いが悪いので、私の母親が長男夫婦を追い出し、今は二番目の弟夫婦が家を継いでいます」
「あなたの家系は【天ノ道】を欺いていますから、お兄さんと御主人が急に亡くなり、息子さんが非行に走る前に、色々なことが起きていて、気づくことを訴えかけているはずです。例えば、先妻と後妻、水子、不倫や離婚、アトピーやぜん息のような気管支系統の病、肝臓病、突然死、相続争いや借金地獄など、様々な出来事などが起きます」
「確かに私の息子の後に水子がいます。息子は幼い頃、何度もぜん息で入退院を繰り返していました。兄夫婦の処は長男が幼く亡くなっていますし、母親の実家を継いだ叔父さんは糖尿病で長患いしていて、その息子さんは二十歳前に交通事故死しています。私の妹は再婚相手と結婚しましたが、夫の不倫が原因で夫婦喧嘩が絶えず、子供も出来ず離婚寸前です」
と言われたので魂の図式を書き、魂のゆくえの原理や陰陽和合と表裏一体になっていることを説明し、

V 不幸は詫びの姿
「不幸は詫びの姿で、あなたの息子さんが非行に走った原因は、あなたの母親が実家を継いでいた弟夫婦を追い出した罪を気づかないばかりでなく、またあなた達も同じように兄嫁を追い出し、親に孝行の賞を取ったので、息子さんがあなた達の身代わりに、詫びる罪滅ぼしの姿をしている。それが「親が作った罪を子供が受け継ぎ孫が現す」と言うように、あなたの母親が作った罪を孫が償いを現している。これが人が賞を取ると書き「償い」という字になる。息子さんはこれ以上、不幸が起きないようにくい止めて『僕の前世の母親に詫びる姿を気づいて欲しい』と、あなた達に見させているのです。あなたは自分の罪を息子さんに着せて、嘆き悲しむ不幸の体験をすることにより、兄嫁に詫びているのです」
「私自身が兄嫁に詫びる気がないからですか?」
「そうです。あなたの母親もそうですが、あなたの兄が亡くなったときに、気づけば良かったのですが、それでも気がつかないから、今度はあなたの御主人を亡くす方法を、あなた達が選んだのですが、まだ兄嫁に詫びる気がないから、息子さんが前世の母親を助ける手段として、非行を選んだのです」
「それでは母親が追い出した叔母の怨みが、私の兄と主人を殺したのですか?」
「あなたの母親とあなた達が求めた結果が死なのです。元はと言えば、あなたの母親が出しゃばって実家を継いでいた弟夫婦を追い出して、二番目の弟夫婦に跡を継がせたから、次から次へと不幸を作ってしまったのです。そのために継いだ叔父さんの息子さんが、二十歳前に交通事故死したのです。二男にとって我が子長男は兄の魂の分け霊であり、我が子長男の嫁は兄嫁の魂の里帰りになり、二男夫婦が兄夫婦を無視して親孝行をすれば、兄夫婦の存在が無くなるから、我が子長男夫婦の存在も無くなり、交通事故で亡くなってしまったのです」
「その交通事故死も詫びの姿なのですか?」
「そうです。あなたの母親と親に孝行を実践した叔父の罪で、交通事故死させてしまったのです。それでも気がつかず、今度はあなた達が親に孝行して、兄嫁を追い出してしまった。あなたの母親が追い出した実家を継いでいた弟嫁と、あなたのお兄さんは【前世の母と息子】だったのです」
「私の息子と出ていってもらった兄嫁と同じ意味なのですか? 母親が出しゃばって弟嫁を追い出したから、私の兄が亡くなったのですか?」
「そうです。あなたの母親が取った仕打ちが時をへて、同じ体験をして気づいてほしいために、息子の嫁に里帰りしたのですが、それでもあなたの母親は気がつかず、またあなた達も同じことを繰り返してしまったから、お兄さんが亡くなったのです」
「それでは私の主人が亡くなった原因は?」
「長女婿は母親の魂と同魂ですから、長女が母親に恩を返したいなら、主人に感謝することが母親に恩返しになり幸せになれるのだが、母親を思えば思うほど、母親に孝行すればするほど、主人を無視することになります。またあなたから見て主人と追い出した兄嫁は【前世の夫婦】になり、それを確認から確心し、確かな神の確神するために、魂の入れ替えと組み替えをしたのです」
「………………。それでは妹夫婦に子供が出来ず、離婚寸前の原因は?」

W 誕生とは
「まず誕生とは、大切な人が生まれてくる。忘れてはいけない人が生まれてくる。思い出したい人が生まれてくる。恩を返したい人が生まれてくる。縁を結びたい人が生まれてくる。感謝したい人が生まれてくる、と言う意味があります。あなたの母親から見て、我が子二女夫婦の魂は誰になるのでしょうか? それは母親が実家から追い出した弟夫婦が我が子二女夫婦になる。」
「母親が実家を継いでいた弟夫婦を追い出したから、周り回って妹夫婦の魂として受け継いだと言われるのですか?」
「母親が追い出した弟嫁の性格と魂を、我が子二女が受け継いでいる。母親は長女ですから長男嫁と同じ魂ですが性格は真反対になり、その長男嫁の性格を我が子二女が現して確認している。叔母の魂と性格を姪が、大切や縁を結びたいから受け継いでいるのです」
「母親が追い出した弟夫婦である叔母の怨念が、妹を不幸にしているのですか?」
「祟りや因縁や怨念ではなく因果応報です。要するに親に因果が子に報いとして、現してくれているのです。ですから誕生を理解し全てを許し、全てを愛し全てに感謝なのです」
「妹夫婦に子供が出来ないのは?」
「その前に母親が追い出した弟夫婦である叔母と誰が、前世の母と息子ですか?」
「叔母と私の兄が前世の母と息子です」
「お母さんが『前世の母と息子』の縁を切ったためです。その縁が無いから二女の子供に兄夫婦の魂が誕生しないのです。兄が長男に、兄嫁が長女として誕生するはずなのです」
「母親が出しゃばって実家を継いだ弟夫婦を追い出したことが、結果として子供から孫に罪を着せてしまうと言うことなのですか………」

X 優しさは怨返し
「これは【魂のゆくえ】から見た場合ですが、あなた達は母親から【優しさの怨返し】を受けているのです。娘を近づけて嫁を遠ざけることによって、娘に詫びの怨返しをさせているのです。魂を入れ替えと組み替えて、前世では娘であったが現世で嫁として魂の里帰りさせ、前世で嫁であったが現世で娘として誕生させ、【魂のゆくえ】を無視し【天ノ道】を欺いた母親は、罪滅ぼしで前世の娘を守る恩返し、現世の娘に怨返しする方法を選んだのです」
「それが母親にとって追い出した兄嫁が、前世の娘に当たるのですか?」
「そうです! 優しさは復讐です。娘が入れば嫁は入ることが出来ず、嫁が入れば娘は入ることは出来ない。また【娘は先祖の里へ里帰りで、お帰り下さい!】【嫁は先祖の魂の里帰りで、お帰りなさい!】なのです。それを親孝行者と親不孝者や気に入ると気に入らないで、区別ではなく差別で判断し【天ノ道】を欺いたから、優しさは怨返しで優しさは復讐になるのです」
と色々な方法で説明してあげたところ『分かりました!』と言って帰られた。数年が過ぎ、その間【天ノ道】が脳裏から離れなれず、何度も何度も読み返していました。意味は分かるけど理解できない、理解できるが納得できない、納得できるが実行できない、というパターンがあるように、なかなか実行することが出来なかった。だが息子が起こした事件で目が覚めた母は、
「たぶん亡くなった主人と兄が、私に訴えかけたのでしょう。『まだ分からないのか!』と……………」
恐喝で警察にお世話になって、ようやく決心がつき、追い出した兄嫁と恐喝した息子は【前世の母と息子】だと確神出来たと言われました。しかし、探し求めてようやく兄嫁の居場所が分かり、何度も詫びに行ったが会ってはくれませんでした。何度も何度も会いに行きましたが、門前払いでした。『当然でしょうね!』何度も行くうちに心を開いてくれるようになり、やっと姉妹の契りを結ぶことが出来ました。それから間もなく息子の態度が急変し、今は昔のように明るい子に戻りました」と報告がありました。