☆わしの目の黒いうちに

黒田如水は息子の長政に

「おれの目の黒いうちに藩政を変えるなら変えよ!」
長政曰く
「父上が健在の最中に藩の体制を変えたなら、私は父上を
裏切ることになりますから、お亡くなりましてから思う存分
変えます!」と言う。確かにこの言い分にも一理あるが、如水曰く
「わしが死んでから変えれば、わしに使えた重臣達から反発を食う
ことになる。わしが生きている最中に藩政を変えれば、わしが認め
たことになり、わしに使えた重臣も治まりがつく。だが、わしが死ん
でからでは、わしを裏切ることになり派閥を作ることになる!」
それを聞いた長政は平伏し、如水は息子の長政に政権を譲り隠居
した。長政は藩政を変え始め、父上に使えた重臣を少しずつ控えさ
せ、自分の家来を重い役職に雇用し始めたが、怒れたのは如水に
使えた重臣であり、藩政の陰口を言いに来ると追い払い、いよいよ
死が近づくと、ボーと呆けたふりをした。如水に使えた重臣達は
「これでは仕方がないから、これからは長政様に使えよう!」
と自然に心を息子に向けさせ争いをさけた。寂しさと孤独になり
「これで良い!」と言って如水は亡くなった。
これは親の目の黒いうちにか………。
親の目の黒いうちは………。の判断である。