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神式・神葬祭・お葬式
■祖霊信仰
我々の住む日本では、祖霊信仰はあたりまえの日常になっています。仏壇に手を合わせ、お墓に参ります。
歴史を遡れば、祖霊信仰は弥生時代になるそうです。稲作農耕により食が安定しだした頃が弥生時代です。水田を残してくれた祖先のおかげで、安定した食生活が出来ることに感謝の心が生まれました。この祖先に対して感謝する思いが、祖霊信仰としての始まりではないかと言われています。
時代は進み、江戸時代です。幕藩体制下、キリシタン禁教のため寺請制度が発せられました。これにより、すべての人々は寺院の檀家であることが求められました。葬儀は仏式で行うことに定められ、日本の祖霊信仰が仏式へと移り変わりました。
現在でも、日本の祖霊信仰の多くが仏式であるのは、寺請制度の影響が強いのではないでしょうか。戦後は、どの宗教も同じ位置づけになっていますので、現在では一家庭が信仰を選べるようになっています。
■神道祖先信仰
人は皆、死を迎えます。日本古来より、神道の祖先まつりは「感謝」するまつりであります。死を迎え、霊となった魂は「幽霊」「祖霊」「神霊」と、魂が浄化されることにより神の元へ帰るという信仰があります。また、その家の守り神として、祖霊神となり家をお守りすると言われています。
祖先まつりの「まつり」は、祀り・祭りの意味が含まれています。神道では祖先を「お祀り」し、1年祭・5年祭と言った式年祭神事を「お祭り」と言います。神道では、祖先に対して、供養するという神事はありません。祖先より受け継いだ、命や体・子孫繁栄の道に感謝する「祀り事」になります。
■霊のお清め
死を迎え最初の祭り事が、「通夜祭(つやさい)」になります。故人の霊を慰め鎮め、死の自覚を促します。死を迎えた霊は、戸惑い困惑し、死を受け入れがたいとされます。そして、次の日に執り行われるのがお葬式です。神道のお葬式を「神葬祭(しんそうさい)」と言います。霊をお清めし、霊璽(れいじ)と呼ぶ白木に「みしるし」を遷し、故人をお祀りする形とします。
50日目を迎えたときに50日祭を執り行い、この日を節に忌み明けとなります。仏式では49日と呼ばれています。お通夜から忌み明けの間を「幽霊」と言われ、故人の霊を清め鎮めるための期間とされています。
■祖霊まつり
霊璽(れいじ) |
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仏式では、お位牌と呼ばれています。神道では霊璽と呼びます。この霊璽にみしるしを遷し、故人をお祀りします。
神道に戒名はなく、個人名の下に、男性の場合「大人」「彦」、女性は「刀自」「姫」などつけるのが一般的です。写真右側、表面に□□□□大人命と墨書し、裏面には○年○月○日帰幽享年○歳と墨書します。※地域によって違いがあります。
セレモニーホールなどで葬儀を行う場合、神職が霊璽をセレモニーホールで受け取り、墨書して葬儀場へ持っていき、神葬祭を執り行います。
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御霊舎(みたまや) |
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仏式では、仏壇と呼ばれています。神道では、御霊舎と呼びます。故人のみしるしである霊璽をお祀りする舎になります。神棚でお札をお祀りする形式と同じです。一般的に白木で作られた御霊舎が多く、大きさや形も様々です。 |
神道のお墓 |
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神道では、お墓を「奥津城(おくつき)」と呼びます。古来では、個別の墓は無く、村の墓所として山のふもとなど神聖な場所に、墓所を設けていました。
山など自然の中に亡骸を埋め、霊は山の神域に宿る神々と共に居ると考えられていました。墓所も霊も同じ場所にいるという信仰です。
しかし、寺請制度により、墓地を経営するようになると村としての墓所ではなく、故人としての墓地への観念が強まってきました。
神聖なる墓所から経営の墓地へと信仰が変わってしましました。こうなると、墓地は先祖の遺骨を納めておく場所にしか過ぎなくなってしましました。
墓に祖霊がお祀りされていると勘違いされやすい現在ですが、祖霊は御霊舎でお祀りするものです。遺骨を納める場所として、綺麗にしておくことは大切ですが、遺骨と祖霊との区別をしっかり理解しお祀りしていかなければなりません。
神道では、寺院のように寺院内にお墓を立てません。市営墓地や共同墓地にお墓を建てます。
例:豊橋市営墓地
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お祀り・お祭り
祖先への感謝の気持ちはとても大切です。感謝をすることがお祭りであり、祖先をお祀りすることになります。「先祖を守らなければならない」「先祖を供養しなければならない」という信仰はありません。祖先を守ることなどできません。祖先を守るためには、子や孫、子々孫々出来たとき、今生きる我々が祖先となることができるのです。
祖先を守ることは、子や孫を守ることに他なりません。供養もしかりです。供養するから家庭が円満になるのではありません。家庭を円満にするから、それを見届ける祖先が喜ぶのです。現在の進行は、下から上の逆の信仰になりつつあります。水が上から流れるように、霊の流れも祖先から子から孫へさらに家系が続いていきます。
今、ここに生きることに感謝しそれを未来の子供たちに伝える、これが祖霊まつりであります。祖霊を慰め供養することを「まつり」にしないで下さい。感謝し引き継ぐことそれが、祖霊信仰です。
式年祭(しきねんさい)
50日祭を終えると忌み明けになります。次の祭りが、1年祭、3年祭、5年祭、10年祭と続いていきます。故人の霊のお祭りです。
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神葬祭 |
■神葬祭(しんそうさい)とは、神道式のお葬式のことです。
神葬祭の成立は、古事記の中にアメワカヒコの葬に書かれています。『喪屋を作りて、河雁を岐佐理持とし、鷺を掃持ちとし、翠鳥を御食人とし、雀を碓女とし、雉を哭女とし、如此行ひ定めて、日八日夜八夜を遊びたりき』。亡くなった後も魂は側に居て、8日間一緒に食事をしたり、あたかも生きているが如く振る舞ったという事です。このように、日本の古くは、神葬祭にて儀式が行われていたようです。
しかし、7世紀末頃からは仏教の影響が強く仏式にて葬儀が行われるようになっていたようです。江戸時代には、寺請制度があってすべての人々はいずれかの寺院の檀家(だんか)であることが求められていました。そこで、お葬式は仏式で行うことが規則となっていたのです。神職の内には、日本古来の神道にて葬儀をという声があったそうですが、制度によってそれはできなかったようです。こうした体制が、昭和20年まで続きます。戦後は、法令が廃止され自由に神葬祭を行うことができるようになりました。
現在では、神式でお葬式を執り行う方も増えてきています。 |
告別式 式次第 |
一、修祓 |
お清めのお祓いをします。 |
一、斎主一拝 |
斎主が、霊前に向かって一拝します。 |
一、遷霊 |
霊璽に御霊をお移し致します。 |
一、献饌、献灯 |
お供えを献じ、火を灯します。 |
一、空蝉 |
葬詞を奏上致します。 |
一、葬祭詞 |
お葬式の葬詞を奏上致します。 |
一、弔辞、弔電 |
弔辞、弔電の奉読。 |
一、玉串 |
斎主・喪主・家族親族・参列者に玉串奉奠をして戴きます。 |
一、出棺詞 |
火葬場へ向かうための葬詞を奏上致します。 |
一、徹饌、消灯 |
お供えを徹し、火を消します。 |
一、斎主一拝 |
斎主が、霊前に向かって一拝します。 |
一、祭員退下 |
斎主以下祭員が退下致します。 |
一、喪主挨拶 |
喪主様より挨拶を戴きます。 |
※お通夜、告別式、帰家の式次第一覧(PDF形式)は下よりダウンロード下さい。
なお、地域の風習により次第が異なる場合があります。地元の神主さんに相談
下さい。
○お通夜・告別式・帰家祭式次第 |
◆忍び手
普段、お参りをするときは、二礼二拍手一礼の作法が一般的です。お葬式も同じ作法ですが、神葬祭から50日祭までは「忍び手」と言いまして、拍手の音を出さずに二拍手致します。50日祭後、お参りする場合は、音を出して柏手を打ちます。
◆不祝儀袋
神式の場合、蓮の模様が描かれていないものを選びます。水引の色は、銀、黄、黒などの色を選びます。赤は使用しない。
お通夜:不祝儀袋には「御霊前」「御淋見舞」と書くことが多いです。
告別式:不祝儀袋には「御玉串料」と書くことが多いです。
※地域によって風習の違いがありますので、地元の神職(神主)さんにお伺いするといいでしょう。
◆玉串奉奠
参列の場合も、霊前にて玉串奉奠をします。玉串奉奠のやり方は、@玉串を受け取る、A霊前に進む、B軽くお辞儀をする、C玉串の根本を時計回りに180度回転させて霊前に向ける、D根本を霊前に向けたままお供えをする。E二拝二拍手一拝の作法でお参りをする(忍び手)。
◆服装
服装は、仏式も神式も同じです。喪服を着ます。神式の場合は、数珠は持っていきません。
◆神棚に半紙を貼る
身内が亡くなった場合、家族が故人におまつりに専念するために、神棚に半紙を貼り参拝を控えます。
◆神社や神棚はいつからお参りをしていいのか?
神道の場合50日祭をもって忌明け(いみあけ)とします。仏教の場合、一般的に49日が終わって忌み明けとします。50日や49日のお参りが終わった次の日から、神社や神棚に参拝をしてもいいでしょう。
◆戒名はあるの?
神道には、戒名はありません。身分に関係なく名前の下に「命」をつけます。男性の場合「大人」「彦」、女性は「刀自」「姫」などつけるのが一般的です。※地域の風習によって違いがあります。
◆故人の経歴を読み上げる
神葬祭では、故人の人生を葬祭詞の中で読み上げます。故人を忍び、故人の人生を称えます。葬祭詞で読み上げる参考内容はこちら→神葬祭人生歴
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■神葬祭 神式 お葬式 |
通夜祭・葬儀告別式・火葬祭・帰家祭・5日、10日祭
基本、神職(神主)2名で奉仕させていただきます。
奉仕料 200,000円
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■式年祭 |
1年祭、5年祭・・・
奉仕料 45,000円 |
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おんたけさん 敬神大教会
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