正しい祈り方 (1)   

 私達は、「意識」と「無意識」とで生きています。今あなたは、これを意識して読んでいるだろうか。
「意識」?と思うかもしれませんね。たぶんあなたは、意識せずに読んでいるのではないでしょうか。
「私は今、書いてあることを読んでいる」「私は目を通して字を見て、脳に伝わり、そこで見ている」
なんて事は、思わないでしょ。本を読んでいる時に、次のページに移ります。あなたは意識せずにページをめくるでしょ。私たちは、習慣としてきたことや当たり前のことは、体が勝手に動いてくれるのです。「無意識」ということです。車を運転するとしましょう。あなたは始めに車を動かすのに、まず「意識」してブレーキを踏みエンジンをかけ、サイドブレーキをはずし、ギアを入れ、アクセルを踏み発車! こんなふうに始めは何もかも「意識して」運転を始めます。しかし、「慣れ」とか「習慣」となり、あなたは何も考えずに、車を発車! 出来るでしょ。そんなの当たり前と思うでしょうが、私たちは「初めのうち」「その時」は意識して、物事に当たります。無意識に刻まれた自分の習慣が、意識しないあなたに働きかけるのです。無意識には「善・悪」がありません。あなたが習慣としてきた「行動」「思考」「言葉」によって動くのです。そこで、自分の習慣はどうなのだろう? と一度、思い浮かべてみて下さい。もしかしたら「私は最低な人間だ」「私はとても不幸な人間だな」「私は何やっても失敗ばかり」
何てこと、思ったりしていませんか。


私達は脳の全体の1%しか使っていません。私達の意識の中には99%の無限の記憶が有るのです。潜在意識と呼ばれています。あなたが生まれて今のこの瞬間までの、全ての記憶が刻まれています。記憶は忘れたのではなくて、思い出せないだけです。そして、その潜在意識を1%として、さらに奥に99%の意識があるのです。超意識、深層意識、神的意識、宇宙意識、大生命など、呼び方は様々です。何と素晴らしいことでしょう。しかし、私達の中にはこんな「無限の力」「無限の知性」があるのに使われていません。この力はどのように動くのでしょうか? それは、あなたの全ての記憶の中で一番記憶にあること、また意識になくても、その時とても印象に強いもの、意識が同じ言葉や思考を繰り返しているときに、あなたに影響を与えるのです。例えば幼い頃に、水に溺れて苦しんだことがあるとします。でも今は、その記憶はありません。しかし潜在意識は覚えているのです。ですから今でも水か恐い、とか、苦しんでいる夢を見たりする。ということもあります。潜在意識の中に「水が恐い」というのが刻まれているのです。潜在意識の働きを理解すれば、全ての苦しみはき消えい行くでしょう。この潜在意識を動かすのは、「今」のあなたの意識だけです。あなたが毎日、ある一定の思考や言葉を無限の力(潜在意識)にきざ刻みつけていくなら、それはかくじつ確実にその方向に向かっててつだ手伝いをしてくれます。ぜんあく善悪はないと言いました。そのとお通りです。あなたが、否定的、非難的、破壊的な言葉を使うなら、意識するしないに関わらず、あなたの意識に忠実に確実に働いてくれるのです。しかも、増大して、拡大してあなたに帰してくれるのです。もう一度自分の意識(心)を見て下さい。「否定的」な思いが多いのか「肯定的」な思いが多いのか。まず、自分で自分の「心」を知ることが大切です。


 もう一度、意識のそう層をまとめてみましょう。まず、意識(心)があります。この層は「無限の想像力の場」であると考えてください。そして、意識の集合である潜在意識(魂)があります。ここの層は、心(無限の想像力)の中で、あなたが常に送り込んでいる考えを、さらに拡大し、増大するように、一瞬も休まず働いています。大げさに言えば、あなたが一日に一回「私はダメな人間だ」と言ったとします。それを打ち消す、言葉が送り込まれるまで、あなたにダメな人間になってもらうために、失敗をさせるように動き続けるのです。潜在意識のさらに奥に、深層意識(神)があります。この深層意識は全ての人と共通で全ての人が同じ深層意識を持っています。「虫の知らせ」とか「夢で見たのと同じことが起こった」とか、直感として「あの人に何か遭ったかも知れない」という体験はないでしょうか。まさに、私達は、意識の奥では全てがつながっているのです。そして、身近な人や愛する人、とても親しい人にはより強く、あなたの意識が相手に伝わるのです。ここの層は、物と物との隔たりがないために、調和に満ち至福に満ちた意識でもあります。ここの意識を言葉にするなら、神様、守護神さん、守護霊さん、天使さん、聖霊さん、妖精さん、調和、平和、愛、感謝、祝福、幸福、富裕、平安、至福など喜びに満ちている意識です。これらの意識を生活の中で多いに利用してみて下さい。